成田山新勝寺の事を書いたので、深川不動堂の事も書きます。
成田山新勝寺の東京別院が深川不動堂です。
同じお不動さんです。
私は、成田山新勝寺にずっと通っていました。
ご祈祷は素晴らしく、太鼓のドーンという爆音とお坊さん達のお経にワクワクします。
なので、深川不動堂には興味がありませんでした。
ご祈祷も新勝寺と似ているけど規模が小さいだろうと思っていました。
1年前に娘が一人暮らしを始めました。
新しい職場で頑張ると胸を膨らまして家を出て行きました。
しかし、いじめに遭い心身ともに疲弊して行きました。
心配で心配で
もう連れて帰りたい…。
この気持ちでいっぱいでした。
そんな時、娘は深川不動堂に行きました。
仏教オタクの私を思い出し、気分転換に行ってみたのです。
そこで、無料のご祈祷に参加して、もうびっくりしたそうです。
ご祈祷の迫力に押されて、縮こまっていた心が少し開けた感じがしたとの事です。
私は、
「深川不動堂の不動明王さん、ありがとうございます！」と心で手を合わせました。
それから、娘は度々深川不動堂に行き、
「辛いです。どうしたらいいですか？」
と心の中でお不動さんに尋ねていたそうです。
行くと少し元気になって仕事に行けると言っていました。
新勝寺びいきの私も少し気になって来ました。
そうだ、娘の事をお願いに行ってこよう、と思い行くことにしました。
深川不動堂は新勝寺よりは小さいです。
本堂は建て替えられていて、外観が梵字だらけの建物になっていました。
この趣味にはちょっとな？と思いました。
しかし、なんとも言えない良さがあり、ずっとここに居たい、という気持ちになりました。
さて、いよいよ深川不動堂のご祈祷です。
ここは、ライブ会場のような階段状の座席配置になっており、ライブの始まりを待つ感じでした。
法螺貝がなり始めました。
法螺貝のお坊さん達を先頭にかなり大勢のお坊さんが入場して来ました。
強面の身体の大きなお坊さん2人が2つの太鼓の前に立ちました。
大僧正のお坊さんが若手に手を引かれてやって来て、護摩壇の前に座りました。
始まりです。
もう度肝を抜かれました。
太鼓が8ビートで鳴り響きます。
終わりなくずっと鳴り響きます。
マイクを通したお経も余り聞こえません。
8ビートの太鼓がずっと鳴り響いているのです。
たまに法螺貝も聞こえますが、太鼓メインです。
般若心経が始まってさらに太鼓の音量が上がります。
もう、なんなのこれ！ という感じです。
これは、ハードロックのライブに似ているかもしれません。
年寄りにはきついかもという感じです。
終わりました。
もう、魂が抜けたような感じです。
でもなんとか、般若心経の時に、娘の事をお願いしました。
心の中で言わなくても大声で言っても大丈夫です。
私なんぞの声はかき消されます。
それほど凄いライブ、もといご祈祷でした。
それから半年で娘は仕事を辞めました。
辞める直前に是非うちに来てと言ってくださる人がいて、すぐに転職先が決まりました。
今もそこで働いていますがいい人に囲まれて幸せそうです。
深川不動堂の不動明王さんは本当に凄いです。
皆さんも是非深川不動堂にご参拝下さい。
本山の新勝寺もびっくりの深川不動堂です。
