仏教と占星術

仏教、占星術、アロマ、その他いろいろ私の好きなこと。

こだわりを手放す-2

前回の続きです。

私の弟は若い頃にバイクのお遍路で結願しています。
弟はバイクの免許を取って、お遍路に行きました。
なぜ、お遍路に行こうと思ったのでしょうか?
おそらくバイクに乗れることが楽しくて遠出したかったのだと思います。

四国の人が全員お遍路に行くわけではありません。
多くは、歳をとってこのまま死ねないと思い、バスツアーでお遍路に参加する事が多いようです。
それも四国の人の一部です。

若い弟がバイクでお遍路に来て、お大師さんは喜んだと思います。
その後、お大師さんは弟を見守ってくださったと思います。
なぜなら、弟は幸せな人生を送っているからです。

私は去年お遍路に行こうと思った時、こう思いました。
「弟はバイクでさーっと回ったけど、それで修行になったのか?お大師さんとご縁が出来たのか?」
「やはり、歩き遍路で苦労しなければならないのでは」

いや〜。今考えると恥ずかしいですね。
ゴリゴリにこだわっています。
こだわりを握りしめています。
お大師さんは、若い頃の弟からずっとご縁をくださっているはず。
私よりも、ずっと前からご縁を頂いていた。
弟の事が羨ましくなりました。

それでは、バスツアーはどうでしょうか?
これもお大師さんの気質から考えると、大歓迎で大喜びだと思います。
なぜならお大師さんファンが押し寄せるのですから。
また、バスツアーには先達さんがいます。
先達さんはお遍路マスターです。
ご自分で何回も四国を周り、88ヶ所を熟知しています。
この先達さんがお大師ファンを連れてくるのですから、お大師さんは大喜びでしょう。
バスツアーの人たちもお大師さんと強いご縁が出来ているはずです。

それでは歩き遍路で頑張っている人はどうでしょう?
歩き遍路の人は一度は辛くて泣きたくなるのです。
そんな時、お大師さんが「頑張れ!」と背中を押してくれていると思います。
実際、私はそんな感じがしました。
歩き遍路の人にもお大師さんは寄り添ってくれています。

そうなると、歩き遍路も、バスツアー遍路も、バイク遍路も、自転車遍路も、自動車遍路も…。
全てのお遍路さんは同行二人なのです。

こだわりを手放す必要性を、今年のお遍路前に気づかせてもらってよかったです。
お大師さん、ありがとうございました。