仏教と占星術

仏教、占星術、アロマ、その他いろいろ私の好きなこと。

女一人お遍路_お大師さんに助けられて③

これも焼山寺への登山のときの事です。
これまでに自分一人だけですれ違う人が全くいない山は経験がありませんでした。
その上、前日の雨で濡れていて、滑らないように神経を集中しなければいけません。
さらに、昨日の記事でも書きましたが道に迷って違う道をどんどん進み、危うく遭難しそうになりました。
そのような困難を乗り越えた後。
少し登ったところで、比較的平坦な道が続き、気持ちが緩んで注意力が薄れていました。
そんな中、「ガサガサ」という音がしました。
10歩くらい歩きましたが、すぐ近くで「ガサガサ」が聞こえ続けます。
人は全くいません。
私は怖くなり「南無大師遍照金剛!」と3回唱えてお大師さんを呼びました。
すると瞬間におとといの晩の寿食堂の若女将さんの顔が浮かびました。
若女将さんはこう言いました。
若女将さん:「今年は暖かいので、11月でもイノシシやマムシが出るかもしれないので気をつけてくださいね」
私    :「どう気をつければいいのですか」
若女将さん:「金剛杖で常に地面に突きながら歩くのです。さらに不安を感じたら般若心経を唱えます」
私    :「不安を感じるとは?」
若女将さん:「ガサガサという音とか・・・。マムシの場合はおしろいのにおいがします」
以上の会話が思い出されました。
その瞬間、強烈な甘いおしろいのにおいがしたのです。
とっさに私は、金剛杖で地面をドンドンと突いて、大きな声で般若心経を唱えながらものすごい速足で進みました。
地面をドンドンつきすぎて手が痛くなったところであたりを見回すと、ガサガサという音は消え、おしろいのにおいも消えていました。
そこからは嫌な感じがしなくなったので、金剛杖で突くのは普通にして、一応般若心経は唱えながら焼山寺まで登り切りました。
私は、あの時マムシがすぐ近くにいたと思っています。
そして、お大師さんがあの会話を思い出させてくれたのだと思います。
私は、寿食堂の若女将さんとの話の後、いろいろな人から、
「11月だからマムシは絶対に出ないよ。」
と聞かされていましたので安心していました。
なので、マムシに関しては全く警戒をしてなくて寿食堂の若女将さんの話も忘れていました。
今回も、お大師さんに助けてもらったと思っています。